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「コケ」や「花」も 多様化する「壁面緑化」(産経新聞)

 ■見た目の良さ、省エネ効果も

 美観やヒートアイランド現象の緩和への期待から最近、都会で壁面緑化をよく目にする。定番のツル性植物に加え、最近は「コケ」や「花」など新たな素材が登場。スタイリッシュな壁面緑化が広がっている。(津川綾子)

 ◆華やかな彩り

 ビルやマンション、公共施設の壁…。都心を歩くと、壁面緑化のためにこんもり緑色のコケを壁につけた建物にたびたび出くわす。

 その一つ「トーコー駒込ビル」(東京都豊島区)は昨年11月、中堅ゼネコン「東鉄工業」(新宿区)が自社のエコ技術を披露するショールームに改装。玄関横の外壁約16平方メートルが、乾燥に強いとされるスナゴケを植えたタイルやマットで緑化されている。「壁面緑化は日光の照り返しを和らげ、都心のヒートアイランド対策になる。殺伐としたビルの風景も心落ち着くものになる」と同社ECO2(エコツー)推進部の岡村直利担当部長。

 使用する壁面緑化用タイルは「近江窯業」(滋賀県甲賀市)が平成17年から製造。同社によると、1平方メートル当たり9万8千円するが注文は年々伸び、個人や企業から月60件程度の問い合わせがある。コケの伸びはせいぜい2センチ程度で、ツル性植物より手入れがしやすい。土いらずで軽く、壁面に向くのがコケの特徴だ。

 花を使った壁面緑化も増えてきた。サントリーは20年、「ミドリエ」のブランド名で緑化事業に乗り出し、壁面緑化システム「花のかべ」を販売。軽量なスポンジ状の新素材を土代わりに、ツル性植物やビオラやペチュニアといった花などの植物約40種類で、壁面を華やかに彩る。1平方メートル当たり17万〜21万円程度だが、これまで約160カ所で緑化を施した。

 ◆目でも楽しむ

 こうした壁面緑化の施工面積は年々増加している。国土交通省によると、20年の施工面積は約7万5400平方メートルで5年前の約5倍。壁面緑化はヒートアイランド現象の緩和効果が見込まれ、東京都農林総合研究センター(立川市)の17年9月の実験では、壁面緑化の壁の表面温度は何も覆っていないコンクリートの壁より5〜10度低かった。

 今年4月には東鉄工業など建設や造園など異業種15社が「EGD(エコグリーン&デザイン)工法技術研究会」を創設。植え替えが容易で、花を使った壁面緑化に向く新たなシステムの普及に乗り出す。「ヒートアイランド対策の効果だけでなく、目で楽しめる緑化を広げたい」(東鉄工業の岡村部長)という。

 矢野経済研究所の須貝利喜夫上級研究員は「今後は壁面緑化による空調面での省エネ効果にも注目が集まるだろう。使われる植栽も多様になり、デザイン性も高まるのでは」。コケや花など多様な緑化材の登場で、壁面緑化の広がりに拍車がかかりそうだ。

 ■「額縁コケ」で調湿作用

 絵画のようなコケによる室内緑化システム。考案したコケ研究家の武田みのるさんは「ミズゴケの機能で湿原に似た自然を作り出した。高い調湿作用は暖房による室内乾燥を抑えてくれる」。販売は北海道三祐(札幌)で、横浜にあるショールームの内野隆夫チーフアドバイザーは「コケが成長して表情を変えるのが面白く、若い人が興味を持ってくれます」と、生きたアートの魅力を話す。

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